「今週中に履歴書を出さなきゃ……」と焦っている看護師のあなたへ。自己PRは転職書類で最も重要な欄なのに、書き方がわからずに後回しにしていませんか?
採用担当者は「あなたの経歴」ではなく、「この人は職場に定着するか、活躍できるか」という2つの軸で評価しています。特に急性期経験の5年目看護師なら、その経験を「強み」に変える言語化が不採用と合格を分けます。
当サイトの書類・面接対策カテゴリでも繰り返し解説しているように、面接・書類のどちらにおいても「定着性と活躍可能性の両立」が採用の決め手になります。この記事では、採用現場の視点で「今日から書ける4ステップ」と「急性期経験を活かす例文集」を紹介。AI生成コピペの失敗パターンも解説します。
- 自己PRは採用担当者の「定着×活躍」2軸で評価される。経歴を並べるだけでは不十分で、「なぜこの職場で長く働けるのか」「どう貢献するのか」を一貫させることが合否を左右する
- 転職書類は今すぐ書ける「4ステップ」が存在する。強み洗い出し→エピソード選択→活かし方を示す→媒体別に整える、この書き方の流れで書けば書類通過率が変わる
- 急性期5年目なら「疲労からの脱却」ではなく「専門性の転換」で語れば書類が通りやすい。当サイトの面接対策解説では、訪問看護が採用時に最も重視するのが「1人判断力」であり、これは急性期経験者の強みそのものだと示している
採用担当者が「あ、この人は定着する」と判断する自己PRの3要素

当サイトの看護師の面接準備の基礎によれば、採用担当者が重視する評価軸は「人柄・コミュニケーション力・即戦力性・定着性」の4点です。採用の可否を最終的に左右するのが「定着性」と「即戦力性(活躍可能性)」の組み合わせであり、自己PRはこの2軸に答える内容でなければなりません。
自己PRを書く前に、まずこの採用担当者の視点を理解することが書き方の第一歩です。
採用担当者が「定着するか」で見ている3つのポイント
採用担当者は書類を受け取ったとき、まず「この人はうちで長く働いてくれるか?」という視点で読みます。当サイトの面接準備ガイドでも「定着性への不安は採用評価の上位」と解説しているとおり、具体的には次の3点を確認しています。
- 職場の理念・雰囲気に共感しているか(志望動機との一貫性が見えるか)
- 過去の経験が「逃げてきた」ではなく「学んで次に活かす」という語り方になっているか
- 長期的なキャリアビジョンが、その職場の提供価値と一致しているか
「急性期がつらくて辞めたい」という本音は誰もが持っているものですが、それをそのまま自己PRに書いてしまうと、採用担当者は「次も同じ理由で辞めるのでは?」と懸念します。経験から何を学んで、次のステージで何を実現したいのかを前向きな言葉で語ることが大切です。
詳しい準備方法は当サイトの看護師の面接準備の基礎で確認してください。
採用担当者が「活躍できるか」で見ている3つのポイント
定着性の次に確認されるのが「この人は即戦力になるか」という軸です。
- 具体的な実務スキル(術後管理・在宅患者のアセスメント等)を言語化できているか
- 過去の困難や失敗から何を学んだのか(成長マインドセットが見えるか)
- 新しい職場の業務プロセスに適応できそうな柔軟性があるか
当サイトの面接の質問別回答例でも強調しているとおり、採用担当者が「これは実体験だ」と判断する最大の指標は具体的なエピソードの有無です。「患者さまに寄り添った看護を心がけています」という抽象表現よりも、「ICU勤務で急変対応を複数件経験し、その都度チームに状況共有を図ることでインシデントを防いだ」という実例の方が印象に残ります。
自己PRで押さえるべき採用担当者の2軸
- 定着性:「この職場でなぜ長く働けるのか」を一貫した言葉で示せているか
- 活躍可能性:「実務スキルを具体的なエピソードで証明できているか」
今日から書ける|看護師の自己PR 4ステップ + 書類体裁

自己PRの「採用視点」を理解したところで、実際に書く手順に進みましょう。当サイトの書類・面接対策カテゴリでは書類全般の準備を解説していますが、ここでは自己PRに特化した「4ステップで今日中に書き上げられる書き方」をまとめます。
ステップ1|あなたの「強み」を1つに絞る(棚卸し)
最初にやることは「強みの棚卸し」です。ただし、「コミュニケーション能力と責任感と協調性があります」のように複数を並べる書き方はNGです。採用担当者には「結局、何が一番強みなの?」と映ってしまいます。
次の3つの視点から、最も職場に貢献できる強みを1つ選んでください。
- 性格軸:責任感・傾聴力・協調性・向上心のうち、エピソードで証明できるもの
- スキル軸:術後管理・慢性疾患ケア・患者教育など、職場のニーズに近いもの
- 経験軸:急性期・ICU・手術室など、転職先が「即戦力」と判断できる経験
当サイトの看護師の履歴書の書き方でも記載しているように、履歴書は「正確性と清潔感」が前提ですが、その上で何を強調するかを1点に絞ることが書類通過の鍵です。
ステップ2|強みを裏付ける「具体的なエピソード」1件を選ぶ
強みが決まったら、次はそれを証明するエピソードを1件選びます。当サイトの職務経歴書の書き方でも示しているとおり、自己PRの構成は「強み→具体エピソード→応募先への貢献」の3段構成が基本で、200〜400字が目安です。
職務経歴書の例文として掲載しているパターンを参考にすると、「終末期患者のご家族と対話を重ね、患者の希望に沿ったサポートをした」という実体験ベースのエピソードが採用担当者の印象に残ります。
急性期経験者なら、次のようなエピソードが素材になります。
- 「術後患者の状態変化を予測し、早期に医師へ報告した経験」
- 「複数の重篤患者を同時に担当しながら、優先度を判断して対応した経験」
- 「チームで申し送りの精度を上げる取り組みを提案した経験」
ステップ3|強みを「転職先でどう活かすのか」を1文で明示する
強みとエピソードが決まったら、最後に「この強みを転職先でどう活かすのか」を1文で書きます。当サイトの志望動機の書き方によれば、志望動機の核心は「自分の価値観×応募先の特徴の重なりを示すこと」です。
自己PRと志望動機の区別は次の通りです。
- 自己PR=「あなたの強み」が主語
- 志望動機=「職場のニーズ」が主語
例えば、「急性期での臨機応変さを、在宅患者の急変対応に活かしたい」という1文で、強みと転職先のニーズを接続します。
ステップ4|媒体別に字数・表現をそろえる(履歴書・職務経歴書・面接)
同じエピソードでも、媒体によって字数と表現を変えます。
| 媒体 | 目安字数 | ポイント |
|---|---|---|
| 履歴書 | 100〜150字 | 冒頭で結論・強みを述べ、エピソード+活かし方を簡潔に |
| 職務経歴書 | 200〜400字 | 患者数・担当科など数字を盛り込む余地を活かす |
| 面接 | 30秒〜1分(口頭) | 書類と同じ内容でも表情・声の抑揚で「人物」を見せる |
当サイトの面接準備の基礎では「90秒で話せる準備」を推奨しています。面接では書類の文章をそのまま読むのではなく、人柄が伝わる口頭表現に変換することが採用担当者への好印象につながります。
急性期経験5年目向け|病院から在宅医療への「経験の言語化」パターン

急性期5年目のあなたが気になるのは、「自分の経験って、転職先でほんとうに活かせるの?」という不安ではないでしょうか。当サイトのキャリア・将来設計ガイドでは、看護師のキャリアを「専門性軸・管理軸・働き方軸」の3方向に整理しており、訪問看護は「働き方軸」に分類されています。そして訪問看護への転換には「経験3年以上が一般的な目安」とされており、5年目は条件を十分に満たしているフェーズです。
急性期経験が「在宅医療で強みになる」理由
当サイトの施設タイプ別面接対策によれば、施設タイプごとに採用で重視される強みが異なります。
| 施設タイプ | 採用時に重視される強み |
|---|---|
| 急性期病院 | 医療スキル・専門性 |
| クリニック | 患者対応力・院長との相性 |
| 訪問看護 | 1人判断力 |
訪問看護が重視する「1人判断力」は、急性期での多数同時管理経験から培われた能力そのものです。複数の重篤患者を担当しながら優先度を判断してきた経験は、1人で患者宅に赴き状態変化を的確に判断しなければならない訪問看護の現場で、即戦力として評価されます。
急性期経験が在宅医療で活かせる理由を具体的に整理すると、次のようになります。
- 「予測不可能な状態変化への対応経験」=在宅患者の急変時対応に直結
- 「複数患者の時間管理・優先度判断」=複数の訪問スケジュールを回す業務量対応に直結
- 「困難事例への粘り強さ」=複雑な生活背景を持つ在宅患者のケアに直結
詳しい施設ごとの違いは、施設タイプ別ガイドでも確認できます。
急性期からの転職時に「逃げ」に聞こえない言語化の工夫
当サイトの面接の質問別回答例では、退職理由の説明で「批判から前向き表現への転換が評価基準」と明示されています。ネガティブな表現は採用担当者に「また辞めるのでは?」という懸念を生みます。
NG表現と改善表現の対比を見てみましょう。
- NG:「夜勤がつらい」「疲れた」「ゆったり働きたい」
- OK:「急性期で培った観察力・判断力を、患者さんと長期的に関わる在宅の場でより深めていきたい」
実例文として使えるパターンを紹介します。
「急性期での5年間で、患者さんの状態変化を予測しながら多職種と連携するスキルを磨いてきました。しかし単発的なケアの限界を感じ、退院後も継続して関わることで患者さんと家族の生活を支えたいと考えるようになりました。訪問看護で、急性期での観察力・判断力を在宅医療の現場に活かしたいと思っています。」
急性期→在宅の自己PR例文パターン(3選)
当サイトの年代・属性別転職ガイドでも5年目層の転職トレンドを解説していますが、急性期から在宅医療への転換でよく聞かれるパターンとして以下の3タイプがあります。
パターンA(手術室経験→訪問看護):「手術室での5年間、周手術期の患者さんを通して、退院後の生活を見据えたケアの重要性を学びました。術後患者が自宅でどう生活しているかを継続的に支援したいという思いから、訪問看護への転職を決意しました。在宅での急変対応にも、手術室で磨いた観察力と冷静な判断力を発揮できると考えています。」
パターンB(内科病棟→慢性疾患訪問看護):「内科病棟で慢性疾患を抱える患者さんの入退院を繰り返す現場を見てきました。病院での治療だけでなく、生活の場でのセルフケア支援こそが慢性疾患管理の本質だと気づき、訪問看護を志望しました。患者さんとの信頼関係を築きながら継続的に関わることで、病棟での経験をより深く活かせると考えています。」
パターンC(ICU→急変対応力をアピール):「ICU勤務で、生命の危機に直面した患者さんへの集中管理を経験してきました。高度な観察力と緊急対応力を、今度は在宅の現場で活かしたいと考えています。訪問看護では1人判断が求められる場面が多いと承知しており、ICUで培った判断力・技術力がそのまま強みになると感じています。」
看護師が自己PRで「やってはいけない」5つのNG&改善例

書き方を理解したら、よくある失敗パターンも事前に確認しておきましょう。当サイトに寄せられる相談でよく見られるNG例を5パターンまとめます。
NG①「ネガティブな表現」と改善例
当サイトの面接の質問別回答例では、「退職理由は改善意欲の表現が評価基準」と明示しています。「年下の方からも素直に教わる姿勢」という具体的な表現例もここから引用できます。
- NG:「夜勤の疲労から逃れたい」「人間関係のストレスを避けたい」
- OK:「専門分野に特化した技術を磨くために、訪問看護という環境を選びました」
NG②「経歴を羅列するだけ」と改善例
当サイトの職務経歴書の書き方では、「患者さまに寄り添った看護」といった抽象的表現ではなく、具体的な事例と数字を活用することを強調しています。
- NG:「内科3年、手術室2年勤務しました」(経歴の列挙のみ)
- OK:「内科での3年間で重篤患者の状態管理を学び、その判断力を手術室での周手術期管理に活かしました。これにより——」(経歴+学び+活かし方の書き方)
NG③「複数のアピールポイントを無理に詰める」と改善例
採用担当者は「1つの強みの深さ」で判断します。当サイトの職務経歴書ガイドでも「1〜2つのエピソードに絞る」ことを推奨しており、浅く広い書き方より深く狭い方が評価されます。
- NG:「責任感・協調性・コミュニケーション能力・向上心があります」
- OK:「責任感」を1つに絞って、その根拠(具体エピソード)と活かし方(転職先との接続)を一貫させた書き方
NG④「例文の丸写し&AI生成コピペ」と確認方法
AI生成テキストには次のような特徴が出やすいと言われています。
- 表現が一般的・平坦で、病院どこでも通用する汎用性
- 実務的な具体例(患者数・担当科・特定のエピソード)がない
- 個人の失敗や困難が描かれていない
後述のH2-5「AI活用の書き方」で詳しく解説しますが、書いた後は「これは本当に自分の経験から出てきた言葉か?」と確認する習慣をつけましょう。詳しい面接対策は面接の質問別回答例もご参照ください。
NG⑤「志望動機と同じ内容を繰り返す」と違いの明確化
当サイトの志望動機の書き方によれば、応募先の固有名詞や特色が含まれているか・経験との接続が示されているかが採用側の評価ポイントです。
自己PRと志望動機の主語を確認する方法
- 「私は〜な強みがある」→ 自己PR
- 「○○病院は〜なので、私は〜したい」→ 志望動機
主語が混在している場合は、それぞれに分けて書き直すのが最も確実な書き方です。
【2026年最新】AI(ChatGPT)で自己PRを書いても大丈夫?採用担当者の本音

「ChatGPTで自己PR書いたらダメ?」という疑問を持つ看護師が増えています。結論から言うと、AI活用自体は問題ありませんが、丸写しはリスクがある書き方です。採用担当者の本音を確認しておきましょう。
AI(ChatGPT等)でも「個人の工夫が入れば」合格レベルになる理由
AIは「骨組み」「テンプレート」として有効です。「急性期5年目の看護師が訪問看護に転職する自己PR」という指示を出せば、それなりの構成が出てきます。ただし、プロンプト(入力指示)が弱いと一般的な文章になりがちです。AIを「たたき台」として使い、そこに個人のエピソードを加える書き方が現実的です。
採用担当者が「あ、AI丸写しだ」と見抜く3つの特徴
採用現場では、以下のようなパターンが「AI生成の可能性が高い」として指摘されることが多いと言われています。
- 表現が「当たり障りなく」「どの病院でも通用する」汎用性の高さ
- 実務的な具体例(患者数・担当科・特定のエピソード)が含まれていない
- 個人の失敗や困難が描かれていない(AIは失敗談を生成しにくい傾向がある)
これらはあくまで傾向であり、すべてのAI生成テキストに当てはまるわけではありません。しかし面接で「この自己PR、どんな経験から書いたんですか?」と掘り下げられたときに、詳細を話せないと困ります。
合格する「AI+個人の工夫」の書き方フロー
合格レベルに仕上げる書き方のステップを紹介します。
- STEP1:ChatGPTに「急性期5年目の看護師が在宅医療に転職する自己PRの骨格を作って」と指示
- STEP2:出力されたテキストの病院名・診療科・経験年数・具体的なエピソードをあなた自身の情報に置き換える
- STEP3:あなた独自の「失敗から学んだこと」か「困った経験から生まれた工夫」を1〜2行挿入する(これがAIには出力できない、人間にしか書けない部分)
- STEP4:採用担当者の目線で「これは本当にこの人の経験か?」と読み直す
【知識として】AI活用を「隠す」より「しっかり自分の言葉に変換する」が賢明な理由
AI生成テキストをそのまま使う場合、面接で内容を詳しく聞かれたときに説明できないという問題が生じます。これは職業安定法が定める「求職者が自己の能力・経験を正確に示すこと」の観点からも、誠実な転職活動とは言いにくい側面があります。
活用するなら「骨格だけAIに作らせて、中身は自分の言葉で」という書き方が、採用担当者への誠実さを保ちつつ効率的な方法です。面接での質問対策もあわせて確認しておくと、面接での深掘り質問にも答えられる準備ができます。
【例文集】経験別・強み別|今すぐ使える自己PR文15選

自己PRの書き方が分かったところで、実際に使える例文を経験別・強み別で紹介します。当サイトの職務経歴書の実例でも解説している「強み→エピソード→活かし方」の3段構成と、STAR法(状況・課題・行動・結果)の考え方を組み合わせています。
急性期病院経験者向け(5パターン)
例文①:手術室経験者→訪問看護への転換 「手術室での5年間、周手術期管理を中心に経験してきました。患者さんの術後の経過を追いたいという気持ちが強まり、退院後も継続的にサポートできる訪問看護を志望しました。手術室で培った急変時の迅速な判断力と、患者さんのわずかな変化を見逃さない観察力を、在宅での自立支援に活かしていきたいと考えています。」
[STAR法での強み]:状況(手術室5年)→課題(単発ケアの限界)→行動(訪問看護を研究)→結果(急変対応力を訴求)
例文②:ICU経験者→急変対応力を前面に 「ICUでの3年間、生命維持管理装置の操作から多職種連携まで、高度急性期医療を経験してきました。集中管理で培った「わずかな変化を見逃さない観察力」と「即座に判断して行動する力」を、1人での訪問に求められる場面で活かしたいと考えています。患者さんと長く関わりながら、在宅での生活の質を守る看護を実践したいです。」
例文③:内科病棟→慢性疾患在宅医療への転換 「内科病棟での4年間で、慢性疾患を抱える患者さんが入退院を繰り返す現状を目の当たりにしてきました。病院での治療だけでなく、日常生活の場でのセルフケア支援こそが慢性疾患管理の本質だと考えるようになり、訪問看護を志望しました。患者さんの生活背景を踏まえた継続的な関わりに、内科での専門知識を活かします。」
例文④:新人時代の失敗から学んだ「柔軟性」 「3年目の時、患者さんの微細な変化を見逃してしまい、先輩に指摘を受けた経験があります。その後「客観的な視点で状態を記録する」という習慣を自分に課し、以来インシデントゼロを5年間続けています。失敗から学んで自分を変える柔軟性が、私の最大の強みです。新しい環境でも、同じ姿勢で成長し続けます。」
例文⑤:3年以上の経験+研修実績(スキル深掘り) 「急性期病棟で5年間勤務し、うち1年間は院内の褥瘡対策チームのメンバーとして活動しました。チームでのプロトコル改訂に関わった経験から、「問題を仕組みで解決する」という考え方が身についています。訪問看護でも、一人の患者さんの療養生活をトータルで設計するという視点で取り組みたいと考えています。」
経歴年数別(3パターン)
当サイトの年代・属性別転職ガイドでは経験年数別の転職トレンドを解説していますが、例文のバリエーションとして年数別パターンも紹介します。
例文⑥:新卒1〜2年目(経験の浅さをポジティブに) 「看護師として2年目ですが、入職から今日まで「分からないことはその場で確認する」という習慣を徹底してきました。経験の少なさは十分理解していますが、先輩から積極的に学ぶ姿勢と体力・好奇心の旺盛さを活かして、この職場で一日も早く即戦力になれるよう取り組みます。」
例文⑦:5〜7年目の転職(急性期からの脱却がテーマ) 「急性期での7年間で、緊急対応・多職種連携・患者家族との対話を経験してきました。今後は患者さん一人ひとりの生活を長く支える看護がしたいという思いが強まり、転職を決意しました。長期的な視点でキャリアを構築してきたこの時期に、在宅医療という新しいフィールドで急性期の経験を活かしていきます。」
例文⑧:10年以上のベテラン(管理経験・後進指導をアピール) 「急性期病棟で12年間勤務し、後半の5年間はリーダー業務も担当してきました。スタッフ育成や業務改善プロジェクトへの参加を通じて、「チームの力を引き出す」ことが自分の強みだと気づきました。管理職としての責任感と、これまで培ってきた専門知識を、次の職場でも発揮していきたいと考えています。」
強み・性格別(5パターン)
当サイトの面接Q&A例(強み・失敗からの学び)も参考に、性格・強みタイプ別の例文です。
例文⑨:責任感の強さ 「担当患者さんに何か起きたとき、最後まで責任を持って関わることを自分の信念としてきました。夜勤明けでも必要な場合は申し送りを丁寧に行い、後任が困らないよう情報を整えることを続けてきました。この責任感を、新しい職場でもチームへの誠実さとして発揮していきます。」
例文⑩:コミュニケーション能力・傾聴力 「終末期患者さんのご家族と対話を重ね、患者さんの希望に沿ったサポートをしてきた経験が私の核心にあります。「相手が本当に伝えたいことを聴き取る力」が自分の強みだと自負しています。患者さんや家族の言葉の背景にある不安や希望を読み取り、在宅でのケアに活かしたいと考えています。」
例文⑪:協調性・チームワーク 「病棟では多職種連携の中心に立つ機会が多く、医師・理学療法士・ソーシャルワーカーとの調整を担ってきました。自分の意見を伝えつつも、相手の視点を尊重してすり合わせる力が身についています。新しいチームでも、まず現場のペースを理解してから自分の役割を発揮していきます。」
例文⑫:体力・メンタルの強さ 「3交代勤務を5年間続けながら、一度も体調を崩してバインダーに欠員を出したことがありません。体力管理・睡眠の質を大切にする習慣が身についており、タフな環境でも安定したパフォーマンスを発揮できます。この安定感を、新しい職場でも即戦力として活かしたいと考えています。」
例文⑬:向上心・自己成長志向 「急性期での5年間、毎年何か1つ新しいことを学ぶ目標を立ててきました。褥瘡ケア研修・呼吸ケアセミナー・院内の研究発表など、「現状に満足しない姿勢」が自分の原動力です。次の職場でも学び続ける姿勢を崩さず、チームと組織の成長にも貢献していきます。」
例文を「カスタマイズする」3つのポイント
これらの例文をそのまま使うのではなく、次の3点を必ず置き換えてください。
- 病院名・診療科・患者属性を自分のものに置き換える
- エピソードの年数や行動の内容を自分の実体験に変える
- 転職先のニーズに合わせて「活かし方」の最終行を改変する
この3点が「自分のエピソード」として話せる状態であることが、面接での深掘り質問にも答えられる書き方の前提です。
面接・履歴書・職務経歴書|媒体別の自己PRの伝え方&字数

書き方をマスターしたら、同じエピソードを媒体ごとに「表現の形」を変えることが次のステップです。
履歴書の自己PR欄(100〜150字・スペース決定型)
当サイトの看護師の履歴書の書き方では、履歴書全体として「正確性・清潔感・志望先への配慮」が重要と解説しています。自己PR欄は欄の8割以上を埋めることを目安として、冒頭で結論・強みを述べ、エピソードと活かし方を簡潔にまとめます。
書く前に、その履歴書の自己PR欄の字数制限(手書き欄なのかネット入力なのか)を必ず確認してください。
職務経歴書の自己PR欄(200〜400字・余裕型)
当サイトの職務経歴書の書き方では、「200〜400字が目安で、患者数・担当科などのデータを盛り込む余地がある」と解説しています。履歴書よりも根拠となる数字・データを入れる余裕があるので、次のように活用します。
- 「担当患者は最大〇名で、優先度判断を毎日繰り返してきた」
- 「○○研修修了・褥瘡対策チームメンバーとして院内標準化に参加」
面接での自己PR(30秒〜1分・口頭型)
当サイトの面接準備の基礎では、「採用担当者が面接の自己PRで確認するのは書類とは別に『人柄が一致しているか』という点」と記載されています。紙の文章をそのまま読むのではなく、表情・身振り・声の抑揚で「この人の仕事ぶり」を想像させる表現に変換します。
書類と面接で多少の表現の違いがあっても問題ありません。面接で新しい質問が来たときに柔軟に答える姿勢の方が、採用担当者には好意的に映ることがあります。
補足|Web・Zoom面接での自己PRの工夫
当サイトのWeb・Zoom面接対策では、画面越しの印象を意識した準備の重要性を解説しています。非対面での面接では次の点に気をつけましょう。
- カメラのレンズを見て話す(画面ではなくカメラを見ることで「目線が合う」印象になる)
- 背景はシンプルな壁面または仮想背景で清潔感を保つ
- 照明は顔に当たるようにする(逆光は「暗い印象」につながりやすい)
まとめ|採用担当者が「欲しい」と思う自己PRの3条件
「定着性」と「活躍可能性」という採用担当者の2軸を踏まえると、採用担当者が「欲しい」と感じる自己PRには共通した3つの条件があります。当サイトの面接対策ガイド全体を通して強調していることも、この3点に集約されます。
- あなたの強みが1つに絞られ、根拠が明確である
- その強みが「転職先で活躍できること」と一貫している
- 「失敗から何を学んだか」があなたの言葉で1文入っている
3番目は、AIでは出力できない、あなた自身にしか書けない部分です。採用担当者はこの1文から「本当の経験から書いている人だ」と判断し、信頼感が上がります。
自己PRが書けたら、面接後の対応についても事前に確認しておくことで、転職活動全体の流れをスムーズに進められます。看護師の面接準備の基礎や面接対策トップも合わせてご活用ください。
書き方に自信が持てたら、次は書いた自己PRを声に出して読んでみてください。スムーズに30〜60秒で話せるなら、面接でもそのまま使えます。

