看護師として働いていると、「保健師や助産師の資格も取ったほうがいいのかな」と考えたことはありませんか?看護師免許に加えてもう一つの資格を持つ「ダブルライセンス」は、キャリアの選択肢を大幅に広げてくれる強力な武器になります。この記事では、看護師がダブルライセンスを取るメリットと、それぞれの資格の特徴を詳しく解説します。
ダブルライセンスとは?
ダブルライセンスとは、看護師免許に加えてもう一つの国家資格や専門資格を取得することです。看護師と親和性が高い資格としては、保健師・助産師・ケアマネジャー・養護教諭などが代表的。どちらの資格の知識も活かせるため、転職市場での評価が高まり、年収アップにもつながりやすくなります。
看護師と相性の良い資格一覧と比較
| 資格名 | 取得ルート | 取得期間の目安 | 活躍できる職場 | 年収の目安 |
|---|---|---|---|---|
| 保健師 | 保健師養成課程(大学院・専攻科)→国試 | 1〜2年 | 行政・企業・学校 | 450〜600万円 |
| 助産師 | 助産師養成課程→国試 | 1〜2年 | 産科病院・助産院・クリニック | 450〜650万円 |
| ケアマネジャー | 実務経験5年以上→試験→研修 | 6ヶ月〜1年 | 居宅介護支援・施設 | 350〜500万円 |
| 養護教諭 | 養護教諭養成課程(大学等) | 1〜2年 | 小中高の保健室 | 400〜600万円(公務員) |
| 社会福祉士 | 養成施設→国試 | 1〜2年 | 病院のMSW・福祉施設 | 350〜500万円 |
| 診療情報管理士 | 通信教育→試験 | 約2年 | 病院の事務部門 | 350〜450万円 |
ダブルライセンスを取る5つのメリット
メリット1:キャリアの選択肢が格段に広がる
看護師免許だけでは就けない職種に挑戦できるようになります。例えば保健師を取れば行政の保健センターや企業の健康管理室、助産師を取れば助産院の開業も視野に入ります。「病棟以外で働きたい」という思いを実現する最短ルートがダブルライセンスです。
メリット2:年収アップにつながりやすい
資格手当がつく職場が多く、ダブルライセンスを持っているだけで月1〜3万円の手当が加算されるケースも珍しくありません。特に保健師や助産師は需要が高く、基本給自体が看護師より高めに設定されていることが多いです。
メリット3:転職市場での評価が高い
転職活動において、複数の資格を持っていることは大きなアドバンテージです。「看護師+保健師」「看護師+ケアマネ」のように複合的なスキルを持つ人材は希少性が高いため、選考で有利に働きます。
メリット4:専門性を持って患者さんに貢献できる
ダブルライセンスで得た知識は、日々のケアにも活きてきます。例えば社会福祉士の知識があれば退院支援がよりスムーズに行えますし、ケアマネの視点があれば在宅復帰を見据えた看護計画が立てられます。より多角的な視点でケアを提供できるようになるのは大きなメリットです。
メリット5:ライフステージに合わせた働き方ができる
夜勤がつらくなった時、体力的にきつくなった時にも、別の資格を活かした働き方にシフトできます。保健師として行政で日勤の仕事をしたり、養護教諭として学校で働いたり。ライフステージの変化に合わせて柔軟にキャリアチェンジできるのは心強いですよね。
資格別の取得ルート詳細
保健師を目指す場合
保健師になるには、保健師養成課程(大学の専攻科や大学院)で1年以上学び、保健師国家試験に合格する必要があります。働きながら通える夜間課程や通信制はほぼないため、仕事を一度辞めるか休職して通学する覚悟が必要です。学費は100〜200万円程度が目安です。
助産師を目指す場合
助産師も同様に養成課程(1〜2年)を修了し、国家試験に合格する必要があります。実習が非常にハードで、分娩介助の実習時間が長いのが特徴です。助産師は慢性的に不足しているため、取得後の就職率はほぼ100%と言えるほど需要が高いです。
ケアマネジャーを目指す場合
看護師として5年以上の実務経験があれば受験資格が得られます。学校に通う必要がなく、働きながら独学や通信講座で取得を目指せるのが最大のメリット。試験は年1回10月に実施され、合格率は10〜20%程度とやや難しめですが、看護師の基礎知識があれば十分対応できます。
よくある質問
Q. 働きながらでもダブルライセンスは取れますか?
A. 資格によります。ケアマネジャーや診療情報管理士は働きながら取得可能です。一方、保健師や助産師は全日制の養成課程に通う必要があるため、休職や退職が必要になるケースがほとんどです。自分のライフスタイルに合った資格を選びましょう。
Q. ダブルライセンスの取得費用はどのくらいかかりますか?
A. ケアマネジャーであれば参考書+受験料で数万円程度。保健師・助産師の養成課程は学費100〜200万円+生活費が必要です。専門実践教育訓練給付金(最大70%支給)が使える課程もあるので、ハローワークで確認してみてください。
Q. 年齢的に今からダブルライセンスを取るのは遅いですか?
A. 結論から言えば、何歳からでも遅くありません。30代で保健師を取って行政に転職する方、40代でケアマネを取って居宅支援に移る方はたくさんいます。むしろ看護師としての臨床経験が長いほど、新しい資格と組み合わせたときの強みが大きくなります。
まとめ
看護師のダブルライセンスは、キャリアの選択肢を広げ、年収アップにもつながる価値ある投資です。「今の働き方をいつまで続けられるだろう」と不安を感じているなら、もう一つの資格取得を検討してみる価値は十分あります。
まずは自分の興味やライフプランに合った資格を見つけることから始めましょう。転職サイトで「保健師」「助産師」「ケアマネ歓迎」などのキーワードで検索してみると、取得後のキャリアイメージがより具体的になります。
